つまり地方移住の大きな魅力として、「生活費の安さ」や「時間的な余裕」、「仕事のやりがい」を挙げることができた人たちはいますが、まったくそうではなく金銭的、時間的な自由を手に入れられず、仕事ではやりがいを見いだせないという人たちも多くいることを忘れてはいけません。
地方移住の具体的なメリット一覧
地方移住をして得られる(ことが期待できる)魅力の上位としては、大まかには上記の項目が挙げられていますが・・・
ただ、メリットを提唱する項目としてはすこし大雑把で、なかなか具体的なイメージが湧きづらいのではないか、とも思います。
ここからはさらに、実際に地方移住者が得られたと話す暮らしの魅力について、具体的にリスト化してみることにしました。
もちろん地域ごと、個人ごとの差はあれど、移住後の生活のメリットについて、具体的・現実的に考えやすくなるのではないでしょうか。
地方移住のメリット①:食生活が豊かになる
いつの時代も、体が資本。
健康的な暮らしをする上で大切なことは「食事・睡眠・運動」と言われていますが、その中でも最重要視されているのが、食事です。
地元で生産された旬の美味しいものを、新鮮なうちに安価で手に入れられること。これは地方移住の、非常に大きな魅力のひとつですね。
地方移住をしたい人や実際の地方移住者のなかには、料理好きな方や、食と健康に興味のある方の割合がかなり多いのも、うなずける話です。
地方移住のメリット②:純粋に、空気がきれい
都会のエリアから田舎へ移住した人の話にはなりますが、一度田舎での生活を経験すると、都会の空気の汚さに気づいてしまうそうです。
また田舎では、(それぞれの地域によっても違いますが)ある種の自然の匂いみたいなものがあるようです。
地域によって生息している植物が違ったり、気候の特色もさまざまなので、感覚を研ぎ澄ませないとなかなか感じられることではないかもしれませんが、これもたしかに納得できる話ですよね。
五感を研ぎ澄ますことができるのも、地方移住の魅力のひとつと言えそうです。
地方移住のメリット③:物理的にも心理的にも断捨離できる
自分や家族にとって大切なこと、より良い暮らしを求めて移住をすると、今まで自分たちが持っていたものが、本当に必要だったのかどうかも考えるきっかけになるでしょうか。
本当に必要なものだけを持つようになり、さらに、ただ出身地が同じだったというだけで付き合いのあった友人などについても、必然的に離れていくといいます。
本当に付き合いたい人とだけ付き合いつづける、人間関係の断捨離もできてしまうわけですね。
つまり本当に必要なもの、本当に必要な人は、住む場所にかかわらず付いてくる、というイメージ。
地方移住のメリット④:四季を五感で感じられる
②では、都会の空気の汚さに気づき、田舎にいるとある種の自然の匂いがする、ということをお伝えしました。
匂いのほか鳥の声や虫の声、風景の変化や旬の食材が変化していく流れとともに、季節の変化を感じられるのも、地方移住、とりわけ都市部ではなく田舎のエリアへの移住者の特権と言えます。
地方移住のメリット⑤:人間が本来すべき苦労と楽しさを知れる
人間が思っているよりもはるかに、自然とは壮大なものです。
文明がこんなにも発展する以前、多くの人は農作物を作ったり、狩りをしたり、食事をはじめ自分たちの生活は自分たちで守っていました。
便利になりすぎた現代では、そんな苦労を知ることもなく、もちろん楽しさを見出す経験もなかなかできません。
ましてや現代社会には、この時代特有のストレス要因がはびこっていて、精神を病んでしまったり、過労死や自殺も後を立たない世の中です。
生物学的な”ヒト”として人間社会を客観視してみると、本来の生き物はこうあるべきではないんじゃないか、という疑問が思い浮かぶのではないでしょうか。
地方移住がきっかけとなって、本来必要のないことばかりに心を奪われるのではなく、もっと大切なことを大切にしながら、生きることができるようになるかもしれません。
地方移住のメリット⑥:人生における優先順位を大事にできる
ここまでの内容とかぶる部分があるので、簡単にお伝えしますが・・・
自分や家族にとって大切なこと、より良い暮らしを求めて移住をするにともなって、自分の人生では何か大切で何が不必要なのかを改めて選択することができます。
騒々しい毎日に振り回されて後回しになっていることが、本当はあなたの人生において重要なことかもしれません。
それを考えるきっかけになり、優先したいことを優先してできるようになることも、地方移住の魅力ですよね。
地方移住のメリット⑦:能動的な人生を送れる
誰でも、生まれる場所を選ぶことはできません。
その後10年間、20年間ほどについても、生活する場所を自分で選ぶことができる人は少ないのではないでしょうか。
生まれ育った場所には、感謝や思い入れが生まれやすいものです。
ただ自分で選んだ場所ではない上に、ずっとその場所にいる必要があるわけでもありません。
本当はないはずの束縛にしがみついて生きるのも、人それぞれ生き方のひとつではありますが、その一方で、大人は自分で生きる場所を選ぶことができるのです。
家族がいる人は、自分と家族のために、最適だと思える場所を選ぶことができるわけです。
今後の人生を、受け身ではなく、能動的に生きるためにも、地方移住は良い選択になるはずですね。