YosoMonoサイトトップでは、実際に地方移住をした人や地域ごとの居住者の生の声が、口コミとして情報共有されています。
おもに失敗やデメリットという、マイナス面が中心になっているので、移住を考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
そのような口コミ情報や統計などをもとに、地方移住のよくある失敗例やデメリットについて、ここでもまとめてみることとします。
地方移住のよくある失敗要因、移住前に知っておくべきデメリットとしては、大きく以下の5つに分けることができます。
- 家族との意見相違
- 不便さに慣れない
- 仕事がうまくいかない
- 住まいのトラブル
- その他コミュニティー・人間関係
ひとつずつ見ていきたいと思います。
地方移住の失敗①:家族との意見相違
まず移住先を決めるとき、自分が求める環境や自分にあう環境が得られる地域を見きわめることが大事だと、上では述べました。
ひとりで地方移住をするなら、これさえしっかりできていれば、失敗は少ないのではないでしょうか。
仮に「失敗したな・・・」と思っても、その要因を取り除く方法を探すか、または自分ひとりの仕事や住まいを手放して、他の場所へ移り住めば良いだけです。
一方で、夫婦2人や家族みんなで地方移住をする場合には、こうも簡単にはいきません。
よくあるのは
- 子どもが地域の学校に馴染めなかった
- 奥さんか旦那さんどちらかが、環境に合わなかった
- そもそも移住前、家族間の話し合いが十分できていなかった
というような失敗。
ひとりで移住するよりも、2人や3人・・・一緒に移住する人数が増えれば増えるほど、それぞれに合う環境というのは多種多様になってきます。
まず移住前にしっかり家族間で話し合うこと、移住後に問題になりそうな部分をできるだけ解消しておくことが、地方移住のリスクヘッジに密接につながってくるでしょう。
地方移住の失敗②:不便さに慣れない
どこでも同じ日本国内なのだし、旅行でも来たことがあるし、地方移住くらいスムーズにいくだろう・・・という考えで移住をして、やはり慣れなくて(または家族の誰かに大きなストレスがたまって)失敗、というケースもよくあります。
まず、旅行と移住とのあいだにはかなり大きなギャップがあることを知るべきです。
それには
- 旅行で見る場所と、移住生活をする場所はかなり違う
- 宿泊環境と、居住環境はかなり違う
- 現地の人の旅行者への対応と、移住者への対応は違う
- 長期でいないとわからない特有の気候や環境がある
などの項目が挙げられます。
とくに田舎の地域や島への移住となると、これらが顕著にあらわれてくるのです。
こちらに関しては、現地での居住経験がある人の生の声をきくことでしか、本当のことはわかりません。
YosoMonoサイトトップの、地図上にある口コミを参考にしてみてください。
地方移住の失敗③:仕事がうまくいかない
地方移住をするにあたり、現地での気候やその他の環境、生活スタイルなどについてはあらかじめ把握してから行きますよね。
それに対し、移住のいちばんの足かせになる原因が「仕事」と「住まい」。
住む場所や物件の選定は、もちろん生活の中心地になるわけですから最重要事項になります。
そして生活の中心として、もうひとつ挙げられるのが「仕事」。
コロナ禍もあり、テレワークが一般的な世の中になってきました。
フルリモートで仕事ができる人、またはパソコン1台あればオンライン上で仕事ができる人も増えてきましたね。
その場合には、まったく問題にはなりません。
その一方で、地方移住をしてから現地で、新たに職に就く場合。
移住前に仕事をしっかりと決めてから現地へ行って、そこでの仕事がうまくいけば申し分ありませんが、たいていの場合、多かれ少なかれ何かしらのトラブルが発生します。
- 思っていたよりもブラック
- 給与水準が思っていた以上に低い
- 職場の人間関係が悪い
- 職場にうまく馴染めない
- 辞めたいけど辞めづらい
あらかじめその仕事内容や職場環境について、調査できる部分は自分自身でなんとか調査してから移住をするほうが良いのですが、なかなかそう単純ではないのが現実。
では地方移住をして新しい仕事を始める場合、どのようにリスクヘッジをしたら良いのでしょうか。
いくつか、その方法をお伝えしておきます。
- 就職先の候補を複数もっておく
- 移住前から副業・復業をしておく
- 「教えてください」のスタンスで関わる
- ”よそ者”をつらぬく
仕事がないと、なかなか生活はできません。
ましてやせっかく穏やかな暮らしを求めて地方移住をしたのに、つらい毎日を送っている・・・となると、本末転倒ですよね。
複数の選択肢をもっておくことや、自分自身を制してある程度相手に良い思いをさせる態度をとる、または馴染もうとするのをやめるサイコパス作戦。
移住前の段階で、いざという時にどの作戦をとるのか、まで考えておくのは非常におすすめです。
地方移住の失敗④:住まいのトラブル
仕事のトラブルに加え、住まいについてもなかなか難しい部分があります。
賃貸にするのか、家を購入をするのか。
職場の近くに住むのか、自分が最も住みたい場所に住むのか。
など、考える必要があります。
地方、とくに田舎は物件価格が安く、都会から地方へ移住するとびっくりして衝動買いしそうになるレベルです。
一方で賃貸物件も地域によっては比較的安いのですが、「仕事が決まっていない」、「住所がその都道府県外になっている」などの理由ではじかれる場合もあります。
ただひとつ言えるのは、安いとはいえ最初は絶対に物件を購入するべきではない、ということです。
- もし失敗しても、売れない場合がある
- 安いのには理由がある(修繕費がかさむなど)
- ご近所付き合いのリスク
- 土地ごとに謎の風習がある場合もある
というのが主な理由。
まずは少し面倒でも、少し気に入らない部分があっても、どうにかして無難な場所の、無難な条件の賃貸物件を見つけるのがおすすめですね。